胃がんの7割は胃の真ん中より出口寄り(十二指腸寄り)にでき、この場合は胃の3分の2の切除を行い、胃の入り口寄り(食道寄り)3分の1は残せます。
残念ながら切除できる胃がんでも40%は進行胃がんであり、この場合の多くはお腹を開ける手術が必要です。また、再発を予防するために、手術後に飲み薬の抗がん剤を1年ほど飲んでもらうことになります。進行胃がんでも完治する可能性は十分ありますので、きちんと再発予防の薬を飲んでください。 この他、切除できない胃がんや、切除しても完全に取り切れない胃がん、再発した胃がんもあり、その場合は飲み薬だけでなく点滴の抗がん剤も必要となります。どの抗がん剤を使うかはガイドラインにより決められております。当院では常勤の日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医の指導のもとで、最適な抗がん剤治療を行っております。