最近テレビでも 『ほくろのガン』 として悪性黒色種が紹介され、世間一般に知られるようになってきましたが、その他 扁平上皮がん、基底細胞がん、パジェット病など皮膚には多くの種類のガンが存在します。当科では、通常診察時にダーモスコピー検査を用い、また病理組織検査を併用することで確かな早期診断、早期治療を行えるよう体制を整えています。
日常おこる軽度な切り傷、擦り傷はもちろん、縫合を要するような切創や植皮術を要するようなある程度のサイズの熱傷も治療しております。
世間一般的によく知られ、関心の高い皮膚病です。もし、病院で 『アトピー性皮膚炎ですよ』 診断されると、大変な病気になってしまったかのように思われる方もいらっしゃるでしょう。確かに難治性のタイプのアトピー性皮膚炎もありますが、多くのアトピー性皮膚炎は皮膚科を受診してガイドライン(日本皮膚科学会でアトピー性皮膚炎を専門に研究されている先生方が作った標準的治療法)にしたがった治療を受ければ、十分にコントロール可能です。アトピー性皮膚炎の治療は、その症状の程度によって柔軟に変えていくことが重要です。素人判断で治療を変えることは危険で、たとえばステロイド外用剤を急にやめてしまうと、リバウンドを起こして大変苦しむことになります。治療法の選択は皮膚科専門医師の判断にまかせることをおすすめします。当院では、アトピー性皮膚炎の治療として以下のような治療方法を選択しております。
・急性増悪時の短期入院治療。
・短期ステロイド内服、シクロスポリン内服治療、ステロイド外用指導。
・慢性期の、ステロイド外用指導、タクロリムス外用指導、ナロ-バンドUVB治療、漢方治療指導、食事指導、寛解期のスキンケア指導と保湿剤外用指導。
検査については、増悪因子としてのアレルゲン検査のみならず、外用ステロイドや保湿剤のパッチテストにも対応しています。
身近なところでは毛染めやシップによるカブレが有名ですが、肌に接触してしばらくすると刺激やアレルギーによってもたらされる湿疹です。 カブレの原因と思われる物質を貼付し、検査するパッチテストを行っております。金属アレルギー等は、当科にて試薬を用意しておりますが、パーマ液や化粧水などは持参していただき検査を行います。 毎週月曜日午後にパッチテストを行い、水曜日、木曜日に判定します。
卵、牛乳、小麦、蕎麦などは昔からアレルギーの原因となるものとして有名でしたが、近年、それらのものにアレルギーを示す患者さんが増加しております。その原因としては様々語られていますが、生まれてから人工乳のみで育てられた乳児でも一度も口にしていない卵、牛乳、小麦にアレルギーを示すことがあることから、最近では食物に触れた皮膚から影響(感作)を受け、アレルギー体質となる方が多いのではと考えられています。(勿論、食べることでもアレルギーを獲得します。)そういったことから、当科では患者さんに調べたい食品を持参していただいた材料を用いてプリックテストを行い、原因を精査します。そして皮膚からの感作を受けにくいように治療、生活指導をさせていただきます。
薬に対するアレルギー反応で皮膚に炎症の出るものです。疑いのある薬剤をやめて、適切な治療を受ければ、比較的速やかに軽快します。しかし、大切なことはいくつかの薬剤を同時に内服されている場合は、どの薬剤が真犯人であるかを突き止めておく必要があります。また、複数の成分から成る薬剤もあり、同じ成分を含む薬剤が他にも存在するため危険です。このような場合はどの成分が原因となっているか調べる必要があります。 当科では主に外来にてプリックテスト、パッチテストを行い、原因を精査します。
これらに対する治療として一般的に外用薬の治療がなされますが、当院ではこの辺りの地域では備えている施設の少ない紫外線照射機(ナローバンドUVB)があります。当科ではこの機械による治療も取り入れており、毎週月曜日の午後診察は紫外線療法の専門の医師が担当しております。
外来診察時間内であれば、いつでもご相談させていただきますので、「こんなことで?」と思われる症状でも受診いただけましたらと思います。
紫外線UVBの照射装置であり、治療効果の高い中波長紫外線領域の非常に幅の狭い波長(311nm)の紫外線での治療が可能です。
尋常性乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎などが適応症です。
保険にて治療が可能です。
高周波メスとも呼ばれ、組織の切開・凝固・止血に用います。皮膚組織へのダメージが少ない機械です。
補職名等 | 医師名 | 学会認定など |
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部長 | 吉田 康彦 |
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